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2009/01/09(金)

「 学 校 だ よ り 」 平成20年度12月号

Posted by 校長 野口直人 at 3:28 午後
Edited on: 2009/05/22(金) 4:32 午後
Categories: 001_お知らせ, 002_校長より

「 豊 か な 心 」

校 長  野 口  直 人

 12月19日(金)、平成20年度江戸川区教育課題実践推進校として授業公開と説明会を行わせていただきました。 当日は、天候にも恵まれ、この時期にしては寒さもさほどではなく、とても過ごしやすい一日でした。
  保護者の方々には、受付、案内、誘導などたくさんのお手伝いをいただき、大変ありがとうございました。授業公開にもたくさんご参加いただき、先生方も、はりきって授業できました。体育館での説明会では、何人か授業の後、途中で帰られたのか、予定よりは少ないようでしたが、最後まで話を聞いてくださった方々には、感謝申し上げます。
  参加できなかった方のために、当日の概略を説明致します。

  まず授業公開は、1年・道徳「生命の尊さ~あなたはすごい力で生まれてきた~」、2年・総合的な学習の時間「チャレンジ・ザ・ドリーム~責任ある行動で職場体験に臨もう~」、3年・道徳「夢を追い求める心~脚本家が出来上がるまで~」でした。
  説明会では、江戸川区教育委員会教育推進課長の原野哲也様のご挨拶があり、その後本校の小倉薫主幹から研究発表が行われました。研究発表の内容は、「1.研究主題、2.豊かな心、3.主な行事、4.道徳、5.実践で確認できた成果、今後の課題」でしたが、瑞江中学校の生徒に“豊かな心”が育つ過程がとても分かりやすく説明されました。次に、指導室指導主事の宍戸敏和様のご指導・ご講評があり、最後に講師の山田忠行先生からご講演がありました。その内容は、「1.子どもの心の活力が弱まってはいまいか、2.“豊かな心”とは、3.“豊かな心”を育むために、4.学校行事・道徳などで育てられる豊かな心、5.“自ら育つ”子どもたちへの期待」でした。大変、心に残るご講演でした。

 最後に、この日の私の思いを、当日最後の私の『謝辞』をお聞きください。

 本日は、お忙しい中、本校のつたない発表会のために、たくさんの方がおいでいただき、どうもありがとうございました。
  今回の研究の出発は、本校の教育目標『自ら育つ』でした。
  『自ら育つ』は、生徒たちにとっての目標でもあり、教職員にとっての目標でもあり、学校中が『自ら育つ』を意識して活動しています。研究では、この『自ら育つ』に根差す教育活動を、まとめて見直しました。研究紀要の巻頭言「はじめに」で書かせていただいた“研究のための研究ではない”というのは、見直した後を大事にしたかったからです。私達は、この研究により、今まで瑞江中で行ってきた教育活動に自信が持て、反省部分については、今後の意欲につなげることができました。
  この3月に告示された新学習指導要領により、子どもたちの学力低下を解消し「確かな学力」をはぐくむことは期待されているのですが、「豊かな心」をはぐくむことには、世間であまり関心を持たれていないかも知れません。私たち瑞江中学校では、どちらかというと今回の研究のように「豊かな心」の育成に力を注いでおります。「生きる力」に代表されるように、“力”がついた言葉が盛んに叫ばれるようになっていますが、子どもたちにとって大事な「生きる力」から「人間力」、「人生力」、「幸せ力」とニュアンスを少しずつ変えていくと、“確かな学力”よりも“豊かな心”の方が大事なように思えて来るのです。このような考えが、瑞江中学校の考え方であり、瑞江中学校の特色と思っています。
  今回、本校に研究の機会を与えてくださいました江戸川区教育委員会教育長實方健様、同指導室長並木正様はじめ教育委員会の皆様方には、厚く御礼申し上げます。中でも、指導主事の宍戸敏和様には、なんども直接ご指導いただきまして、誠にありがとうございました。また、本日、ご講演をいただきました山田忠行先生には、この一年間、校内研修会のたびに、遠いところからお出でいただき、私たち教職員のためにご指導をいただいたこと、衷心より感謝申し上げます。
  来年度からも、私達、江戸川区立瑞江中学校の教職員は、保護者や地域の方々のご支援をいただきながら、どのような苦難があろうとも、生徒ともども『自ら育つ』ことを、お誓い申し上げます。
  本日は、誠にありがとうございました。