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2009/11/26(木)

「学校だより」  平成21年度11月号

Posted by 校長 野口直人 at 12:30 午後
Categories: 001_お知らせ, 002_校長より

「学芸発表会とインフルエンザ」

校 長  野 口  直 人

  最後の学芸発表会でした、・・・・・・・・・・3年生にとって、そして私にとって。それは、3年生にとっては、3月で卒業だから。そして、私にとっては、3月で定年退職だからです。3年生と私は、他の誰よりも楽しみにしていました。その学芸発表会が、中止になってしまいました。

  10月31日(土)の学芸発表会を前にして。2年D組でインフルエンザA型の感染者が基準に達し、26日(月)には繰り上げ下校にし、27日(火)から29日(木)まで学級閉鎖になりました。しかし、その後も改善せず、学級閉鎖は30日(金)まで延長しました。その時点で、2年生の学芸発表会への準備は間に合わず、学芸発表会は11月4日(水)に延期としました。7日(土)、8日(日)への延期も検討されましたが、7日は、瑞江中での科学センターの開催、バドミントン部のブロック大会出場、8日は、テニス部男子の関東大会出場、バドミントン部のブロック大会出場、剣道部男子の都大会出場などで無理だったのです。
  どんなに練習不足でも、どんなに準備不足でも、何としてでも行いたかった学芸発表会の当日、11月4日(水)は、2年のインフルエンザA型による欠席者は18名、直ちに繰り上げ下校にし、6日(金)までの2年学年閉鎖になり、学芸発表会は中止になりました。
  待ちに待った学芸発表会、練習と準備に全校の生徒達が全力を注いだ学芸発表会、そして3年生にとって、私にとって最後の学芸発表会はついに中止になってしまいました。それでも、学芸発表会を楽しみにしていた生徒達と保護者の方々には、なんとか、何回かに分けた『各発表の相互見学会』を見ていただこうと計画いたしました。
  ところが、今度は、13日(金)、1年D組の繰り上げ下校から17日(火)までの学級閉鎖になりました。その学級閉鎖もとけないうちに、16日(月)、1年C組も感染者が増え1年全体の繰り上げ下校から19日(木)までの1年学年閉鎖になり、18日(水)から20日(金)までの期末考査は、2、3年だけで行い、1年の期末考査は24日(火)から26日(木)に延期されました。20日(金)も、1年生のインフルエンザ感染の状況が思わしくなく、繰り上げ下校にしました。
  そのため、『各発表の相互見学会』も、次々と中止になり、ほとんど出来ずじまいになりそうです。今後、インフルエンザ感染の状況により、再検討いたします。

  6月の3年生の修学旅行が江戸川区教育委員会の決定により延期になり、8月の27日(木)~29日(土)になんとか実施の運びとなったとき、出発から帰着まで全員マスクをし、当日や校内への感染を防ぎ、区内33の中学校で閉鎖のない中学校の最後の3校まで頑張っていましたが、ついに力つき、大事な大事な学芸発表会がインフルエンザに負けてしまいました。
  この経緯の中では、連絡も十分にできず、しかも、ことごとく、延期、中止となってしまい、申し訳ございませんでした。そのご迷惑をお掛けした中で、「学芸発表会中止になって学校に不信感あり」のような、保護者の方からのご意見をいただきました。新型インフルエンザは、現在、パンデミック(世界的大流行)と言われ、世界での正確な感染者数の統計ができないぐらいになっています。日本では、今現在14人に1人が感染した(約902万人)と言われます。11/10現在、日本では47人の方が亡くなっています。世界のためにも、日本の国のためにも、受験を控えた3年生のためにも、感染を拡大させる訳にはいきません。そんな中で、一中学校で行事のためのわがままをするわけにはいきません。なのに“学校不信”といわれ、私は教師歴36年の中で、一番悲しい思いをしました。
  学芸発表会が中止で一番残念で悲しいのは、生徒達です。でも、たとえ、このまま、一回もご披露することが出来なかったとしても、平成21年度の学芸発表会の演技や、演奏や、大道具や、小道具や、衣装は、努力した生徒達の心の中で、それぞれが輝いています、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永遠に!

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「学校経営方針」紹介その3

 9月号に続いて、平成21年度の「学校経営方針」をご紹介したいと思います。
  [下線部は、昨年度との変更点](学校HPには、4月以来、全文掲載されています。)
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Ⅳ.具体的方針 の 続き

3.進路指導
◇  3年間を見通した進路指導計画に沿い、職場体験(『チャレンジ・ザ・ドリーム』)、上級学校訪問、高校からの訪問授業(1学期3年生、2学期2年生、3学期1年生)などの体験学習を通して「キャリア教育」を推進する。
◇  進路実現に必要な『体力づくり』にも取り組む。
◇  ボランティア活動を経験させることにより、人の「生き方」や「生命」を尊重する心を養う。
◇  さまざまな講演により、“いのち”の大切さを考えさせる。
◇  生徒一人一人の進路の実現を、全校あげて支援する。

4.学校運営
◇  各学年、各分掌、各職種が、自らの責任を果たすとともに、お互いの理解と協力を実践し、チームワークにより全体の『学校力』を高める。
◇  「学校だより」、「学年だより」、「学校ホームページ」、「学校公開週間」、年度末の「学校評価」などにより、開かれた学校づくりを推進する。
◇  地域の小学校との小中連携、都立篠崎高等学校をはじめとする中高連携を推進し、生徒も教員も視野を広めていく。
◇  学校評価委員会で自己評価、外部評価の円滑な企画・運営を図る。
◇  学校評議員会、学校評価協議会を活用し、家庭や地域の意見にも耳を傾けながら、互いの連携を一層深め、学校教育への支援体制を確立する。
◇  各学期の保護者会で、学校への理解と、学校との協力をより得られるように工夫する。

5.特別活動
◇  学級活動、生徒会活動、学校行事や部活動などを通して、生徒の個性や能力を最大限伸ばし、生徒の自主性や実践力の育成に努める。
◇  ボランティア活動(夏季休業中を含む)によって、生徒に思いやりの心を育む。
◇  「朝の読書活動」をより充実させるための工夫を行う。
◇  避難訓練(不審者対策を含む)、安全指導に加え、『薬物乱用防止教室』を含めて「セーフティ教室」を実施し、事故のない、安全で、安心できる学校づくりを行う。

6.研究・研修
◇  教師の『授業力』を磨くために、校内研修会などで、授業法の工夫・改善について研修する。
◇  各教科の絶対評価と指導との一体化にかかわる研修を一層深める。
◇  特別支援教育を的確に根付かせるべく、保健給食部を中心として校内委員会が先導し、全教職員が研修に励む。
◇  スクールカウンセラーによる教育相談を活用し、学校全体の教育相談体制を整備するための研修を行う。
◇  江戸川区やそれ以外の研究会・研修会に出来る限り参加し、その成果を校内での教育活動に生かす。

7.その他
◇  生徒が、地域を愛し、地域の発展に寄与できる大人に育つことをいつも念頭に置いておく。
◇  学校選択制を忘れる事なく、また、しばられる事なく教育の本質を貫く。
◇  瑞江小学校、二之江小学校への訪問授業(1学期6年生、2学期5年生)を行うなど、連絡を密にし、互いの情報交換や交流の場をつくり、小中連携を推進し、互いの良いところを認め合うよう努力する。