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2007/11/19(月)

「 学 校 だ よ り 」 平成19年度10月号

Posted by 校長 野口直人 at 10:08 午前
Edited on: 2007/12/11(火) 10:20 午前
Categories: 001_お知らせ, 002_校長より

「 学 校 力 = 開 校 6 0 周 年 」

校長 野口 直人

 周年行事を何日か後に控えた朝礼で、私は、次のような話をしました。

 “学校の力”って、何でしょう?“君達の力”って何でしょう?
  私は、瑞江中の力はものすごいと思います。君達の力はすばらしいと思います。
  今日も、いくつかの表彰がありました。しかし、それは○○部が強いんです。○○君が強いんです。学校が強いのではありません。もし、そういうことで学校の力が決まるのならば、瑞江中よりも、もっともっと強い学校がいっぱいありますよ。連合水泳だって、連合陸上だって、瑞江中のかなわない学校がいっぱいあります。
  私が考える“学校の力”とは、どのぐらいの人が、誰もができる当たり前のことを当たり前のようにやるかどうかなんです。逆に、してはいけないことを、どのぐらいの人が、しないかどうかなんです。その点で、瑞江中の力は、ものすごいんです。瑞江中の生徒の力は、すばらしいんです。もしかしたら、江戸川区一、東京一、日本一、 ・・・・・・・・・・・・・・・・開校60周年記念式典で、“学校の力”を見せてください。

 さて、開校60周年記念式典、当日です。

  まず、来られなかった方のために、私の式辞のほんの一部を紹介いたします。《・・・・・・・・・・・・・・・最近、私たち教育に携わる者も、社会全体も、教育というものに、少し自信を失いかけています。しかし、私は、今の瑞江中の中にいますと、かえって大きな自信を持てるのです。私は、先ほど述べました、感謝申し上げるべき先人の、本校の人材育成に対する、たゆみなき思いや取り組みを、ぜひ、大切にしていきたいと思います。私は、本校を発展させていらしたこの先人の知恵や経験から、この瑞江中学校において、瑞江という地域を愛し、誇りに思い、瑞江の発展に尽力出来る人材を育成していきたいと思います。
  本校の校歌に「黄金の波のゆれゆれて」とあるように、現在の瑞江中学校が大変落ち着いて、生徒達がみんないい子で、思いやりがあり、礼儀正しく、何事も自主的に行動出来る様子を、自他共に、瑞江中学校の『黄金時代』と呼んでいます。本校の教育目標「自ら育つ」が、まさに実現されつつあります。そして、本日〔開校六十周年を祝う会〕からの記念品として大きな校章を、体育館棟の教育目標「自ら育つ」の看板の横に掲げさせていただきますので、この校章を毎日仰ぎ見る、これからの瑞江中学校の生徒一人一人は、ますます本校に誇りを持てるようになると思います。今年度の学校行事は、すべて『開校六十周年記念』として行っていますが、今年度限りの開校六十周年を祝うのではなく、あくまでも六十一年目、六十二年目、・・・・・・・・・・・・・・と限りなく瑞江中学校を発展させていくために全力を尽くしていこうと、生徒達に呼びかけております。私は、それが今の瑞江中生には必ずや出来ると、確信しております。本日の式典の第2部で、その証拠をお見せできると思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・江戸川区立瑞江中学校の生徒と教職員と保護者は、互いに手と手を取り合って、教育活動に全力で邁進することを、お誓い申し上げます。》

  式典の第1部での生徒の態度は、大変立派でした。そして、私の式辞中に、「本日の式典の第2部で、その証拠をお見せできると思います」と言った第2部は、どうだったでしょうか。・・・・・・・・『生徒代表の言葉』3年塩野匡輝君:すごい、すごい、全部暗誦している。朗々と、瑞江中について語りました。『吹奏楽部演奏[サンバ・デ・アイーダ]』:いつものようにノリノリでした。『全体合唱[ハレルヤ]』:全校生徒が吹奏楽部の伴奏により大合唱。最後の「ヤー!」に、今の生徒の力と気持ちが表れていました。『開校60周年によせて』3年山崎睦実さん:次の群読作品の作者でもあり、群読を指揮しましたが、自分の気持ちをしっとりと語ってくれました。『雨上がりの校庭(群読)』全校生徒:周年式典を直前に控えた10月13日(土)江戸川区の「おもいっきり表現してみようコンクール」で、3年選択国語の生徒が、最高の【審査員特別賞】を獲得した作品を少しアレンジして、全校生徒で挑戦しました。迫力満点。『未来へ』3年坂田奈々美さん:さすが、前生徒会長、とてもうまく、まとめてくれました。

 これら全部は無理ですが、そのほんの一部だけでも紹介することに致します。

◆『生徒代表の言葉』3年塩野匡輝君:《登校中に明和橋から見えるあの看板、それを見る度に、僕はいつも勇気づけられた。そこに書かれた「自ら育つ」、何があっても堂々としているその姿が、瑞江中を支えている。・・・・・・・・・・僕がいつか大人になったら、自分の原点として、きっとこの瑞江中を振り返るだろう。その時には後輩達が、次々と歴史を塗り変えていて、その姿に感動しているかもしれない。地域の方々から、瑞江中は私たちの町の永遠の宝物だ、と言われるぐらいになっていれば嬉しい。それは不可能ではない。一人一人が、しっかり伝統を受け継いでいけば、必ず実現される。そして、そのための一歩は、今から始まっているのだ。》
◆『開校60周年によせて』3年山崎睦実さん:《これから群読する詩には、“僕”と“君”が出てきます。“僕”は、瑞江中学校の在校生、“君”は、瑞江中学校でたくさんのことを学び、たくさんのものを残し、巣立っていった先輩方です。・・・・・・・・校庭の風景と、瑞江中らしさや良いところを一緒に伝えたい。そう思って書いたのがこの詩です。・・・・・・・・・瑞江中が大好きだ、と思うみんなの気持ちも、そして温かい学校の様子も、この詩には込められています。どうぞ、皆さんも、そんな学校の風景を想像しながらお聞きください。》
◆『雨上がりの校庭(群読)』全校生徒:《雨上がりの校庭/大きく見える/〃/たくさんの足跡/〃/その上をゆっくりと/歩いてみる・・・・・・君の優しさを/〃/大きさを/〃/吸収する   この足跡の/〃 途切れたところ/それが/〃/僕らの作る/〃 時代の始まり・・・・・・・・大切な思い出の中で  君が教えてくれたんだ/あまりにも当たり前すぎて 気づかなかったけれど/平凡な毎日こそ/〃 幸せなんだと  僕らは 歩き続ける/僕の後に続く  足跡のためにも/大きな人になるんだ/君のように》
◆『未来へ』3年坂田奈々美さん:《60年前、この瑞江中学校を造った人々は、60年間、巣立っていった先輩方は、今を、どういう風に思い描いていたのでしょう。・・・・・・・・心から精一杯やれば、今までの先輩方が描いてきた絵と、今、私たちが描いている絵が重なって、一つの素晴らしい絵が完成するのだと。その絵の一つが、今日の式典という、一枚の60年かけた作品でした。未来の後輩達へ、瑞江中学校は好きですか?私たちは、大好きです!》

  やはり、瑞江中学校の“学校力”はすばらしいものでした。全校の生徒が、当たり前のことを当たり前のように、しかも全力でやってのけたのです。もともと信じてはいたのですが、今回の開校60周年記念式典が、瑞江中学校の“学校力”を証明してくれました。しかも、今現在の“学校力”だけではなく、これから永遠に続くであろう“学校力”を!