« 4月 2010 | Main | 2月 2010 »

2010/03/18(木)

「学校だより」  平成21年度3月号

「新・読書のすすめ」

校 長  野 口  直 人

  今年度の「学校だより」7月号で、夏休みを前にして、「読書のすすめ」という巻頭言を書かせていただきました。平成21年3月5日に、東京都教育委員会において策定された「第二次東京都子供読書活動推進計画」の『はじめに』に書かれていた《子供にとって読書とは「言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」・・・・・》から書き始めましたが、覚えていらっしゃるでしょうか。

  平成20年6月には「国民読書年に関する決議」が衆参両院で決議されました。この決議は、読書の街づくりの広がりや様々な読書に関する市民活動の活性化など、読書への国民の意識を高めるため、政官民が協力し、国をあげてあらゆる努力を重ねることを宣言するとともに、「文字・活字文化振興法」の制定から5年目の2010年を新たに「国民読書年」とすることが宣言されています。

  また平成13年12月に公布・施行された「子どもの読書活動の推進に関する法律」では、国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるため、4月23日を『子ども読書の日』と定めています。

  江戸川区では、上記のように、2010年が「国民読書年」であることと、4月23日が「子ども読書の日」であることを受けて、平成22年度から「読書改革プロジェクト事業」を推進していくことに決まりました。このプロジェクトは、子どもたちが、本好きになるよう、様々な立場の方からの意見を参考にし、機運を高める具体的な戦略を考えていくことです。

 そして、平成24年度から教科・領域とは別に『読書科』を新設するために、来年度から年間 1,000分程度の読書時間を確保していくことに決まりました。

  本校では、かなり以前から、生徒に読書の習慣をつけようと、毎朝、読書の時間「朝読書」を設けています。“読書”をいっぱいすると、子どもは、広い世界を知り、自分自身の考えを確かめたり高めたりする体験を持ちます。そして、この体験を通し、考える習慣、豊かな感性や情操、思いやりの心などを身につけることができます。また、毎日、読書を続けていくと、勉強が好きになります。効果がすぐに現れるわけではありませんが、成績も少しずつ向上するのです。ぜひ、学校での「朝読書」だけではなく、どこてでも読書の習慣をつけて欲しいものです。

 瑞江中学校の教育目標“自ら育つ”に沿って“自ら読む”