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2009/04/30(木)

「 学 校 だ よ り 」 平成21年度4月号

「平成21年度 新入生誓いの言葉」

校 長  野 口  直 人

  瑞江中学校の「黄金時代」から「新時代」への移行をやり抜くことができなかった平成20年度を受け継ぎ、平成21年度こそ「新時代」を築くべく、今年度のスタートを力強く切っております。ちなみに今年度は、開校62周年でございます。
  さて、平成21年度の入学式で、瑞江小学校出身の大和田雛乃さんが読み上げた『新入生誓いの言葉』に、今年度を占ってみましょう。

『新入生誓いの言葉』

  雲雀が鳴き、桜が咲いて、今、私達152名は、伝統ある瑞江中学校の一員になりました。瑞江中学校に入ってすぐ目につくのが、「自ら育つ」という教育目標です。この目標を見ると、「自分から進んでいこう」という気持ちになります。新しい制服はとても新鮮で、着ると心の中の空気も入れ替わるようです。これから私達は、この新しい制服に身をつつみ、広い校庭、たくさんの教室がある校舎で3年間を過ごします。春の匂いをいっぱいに吸い込んだ胸の中は、希望に満ち溢れています。
  みなさんは、桜がどうやって咲くのか、知っていますか。桜は、夏から秋にかけて気温の高いうちに芽を作ります。そして冬に入ると眠りにつき、一旦成長するのをやめてしまいます。それからだんだん気温が下がり、真冬になると、厳しい寒さが目覚ましとなり、春にかけて気温が上がるのとともに、桜のつぼみは一気に膨らみ始めます。そして美しい花を咲かせます。桜が咲くには、春の温かさだけではなく、冬の寒さも必要なのです。
  私達を桜に例えると、まだ芽吹いたばかりです。これから、冬の寒さのような困難を乗り越え、春の温かさのような優しさに触れながら、いつの日か満開の桜を咲かせるのです。  春の温かさも冬の寒さも兼ね備えたところ、それが、この瑞江中学校だと、私は思います。伝統あるこの中学校で学べることがとても嬉しいです。
  私がこれから始まる中学校生活の中で一番楽しみにしているのは、英語の授業です。私は、外国文学が好きで、よく読んでいるのですが、翻訳したものではなく、原文で読みたいと思っているからです。それから、実際に外国にも行ってみたいです。いろいろな人と交流し、いろいろな文化を知りたいからです。今、インターネットでも世界の人達がつながっています。ですから、他の文化を理解することは、とても大切です。英語を習うことは、その第一歩だと思います。他にも、新しい教科、部活動など、新しいことがたくさんあります。まだ経験したことのない未知の世界は、暗くて何も見えないような、あるいは眩しすぎて目が眩んでしまうような感じです。そんな「期待」と「不安」の中で、未熟な私達に、先生方、先輩方、ご指導よろしくお願いします。私達は、芽吹いたばかりです。時には立ち止まったり、休んだりしながら、勉強、行事、部活動など、何事にも真剣に取り組めば、それは栄養になります。厳しい困難も、仲間とともに乗り越えれば、眠りから覚めた桜のように大きく成長します。いつか美しい花を咲かせるために、私達はこの3年間を、大切に過ごしていきます。

   平成二十一年四月七日
                新入生代表  大和田 雛 乃

  1年生は、この言葉どおり、勉強に、行事に、部活動に頑張ってくれると、私は信じております。そして、2、3年生には、『本当にいい学校は、何事も上級生ほどできる学校です』と言ってありますから、きっと瑞江中学校の『新時代』は、近いと思っております。  保護者の方々、地域の方々、今年度も、どうぞよろしくお願い申し上げます。