2007/07/24(火)
「 学 校 だ よ り 」 平成19年度 7月号
「平成18年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査」
校長 野口 直人
昨年度の1月16日、「平成18年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査」が当時の小学校5年生と中学校2年生を対象に、東京都で一斉に行われました。
先日、その結果について、各校に、資料が手渡されました。近日中に、生徒達に返却いたします。そして、学校としてのまとめは、8月1日までに、学校ホーム・ページに掲載されます。まだ、東京都や江戸川区の平均点より下回っていますが、だいぶ低かった数学が上がって来たし、教科によっては平均点に近付いたり、今後、期待出来るでしょう。
この調査は、区の順位を争ったり、学校の順位を争ったりするものではありません。ある区では、この調査ではありませんでしたが、区独自の調査において、学校予算にもからむ競争を意識して、障害のある生徒の答案を抜いたり、前年度の問題で事前に何度も練習したりして、区での順位が相当上がったりしたそうです。
生徒にとって大事なのは、点数自体でもなく、ましてや順位ではなく、教科毎にどんなことが苦手かを知り、その分野の学習に力を入れていくことなのです。学校としても、学校全体として、教科毎にどんなことが苦手かを知り、その分野の授業に力を入れていくことなのです。
どうぞ、8月1日以降の学校ホーム・ページをご覧になって、3年生につきましては、返却された自分の答案と見比べてみてください。
また、教科毎の調査(テスト)とともに、次のような調査も行い、結果がまとめられました。
(1) 授業の楽しさ・内容理解に関する意識
◎ 各教科とも「楽しい」「少し楽しい」と答えた生徒の平均正答率は、「あまり楽しくない」「楽しくない」と答えた生徒の平均正答率よりも高い。
◎ 各教科とも「よく分かる」「どちらかといえば分かる」と答えたグループの平均正答率は、「どちらかといえば分からない」, 「ほとんど分からない」と答えたグループの平均正答率よりも高い。
(2) 授業の内容が分かる要因について
◎ どの教科においても比較的多く選ばれている要因として以下のものがあげられる。
・教師の姿勢に関するもの・・・・・・「先生の教え方が丁寧」
・学習方法等に関するもの・・・・・「自分で調べたり、考えたり、体験したりする授業」「授業中に繰り返し学習する時間のある授業」
(3) 生活面や行動面等について
①読書量について
◎ 1日に「1~2時間」の読書をする生徒の平均正答率が、どの教科についても高くなっている。
②朝食について
◎ 朝食を「必ずとる」と答えた生徒の平均正答率が、どの教科についても、最も高くなっている。
③学校に持っていくものの準備について
◎ 学校に持っていくものを確かめる頻度が高い生徒ほど、平均正答率が高くなっている。
④家の手伝いや地域に役立つことについて
◎ 「続けてしている」「時々している」と答えた生徒の平均正答率は、「1,2度したことがある」「まったくしたことがない」と答えた生徒の平均正答率より高い。
⑤将来について
◎ 将来、人の役に立つ仕事をしたいと「思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた生徒の平均正答率は、「思わない」「どちらかといえばそう思わない」と答えた生徒の平均正答率より高くなっている。
これらの結果は、当たり前と言えば当たり前なのですが、当たり前のことが出来ていないのです。初心に戻って生活する気持ちを改善してみましょう。きっと、自然と成績も上がってくると思いますよ。
ついに本が完成「そんな軽い命なら私にください」
平成19年7月13日
生徒の皆様
保護者の皆様
教職員の皆様
江戸川区立瑞江中学校
校 長
野 口 直 人
つ い に 本 が 完 成
「そんな軽い命なら私にください」
随分、日にちが経ったような気がします・・・・・・4月12日の、あの講演会から。
そう、4月12日には、開校60周年記念講演会『いのちの講演』が、あったのです。そして、私たち、その場にいた者は、誰もが圧倒され、誰もが泣き、そして、誰もが励まされました。
つい先日、7月5日、江戸川区立中学校PTA連合会主催の講演会「いのち」が、瑞江の東部フレンドホールで開かれました。講演者は、もちろん渡部成俊様でした。4月の本校での講演のときより、とても元気で、ずっと迫力が増し、ちょっぴり上手になっていました。終了後、花束をもって舞台裏まで、お祝いにかけつけると、とっても喜んでいただきました。握手する渡部様の手には、力がみなぎっていました。4月以来、また、渡部様から“力”をいただいてしまいました。そして、その時、渡部様が本を出版されることを知りました。
渡部様が生きてきた証しが、この本であろうし、私たちは、渡部様から、力や勇気や思いやりを、いっぱい、いっぱい、いただいたんだから、この世の中に、そして瑞江に、この本を、いっぱい、いっぱい残したいと、私は思ったのです。
ご賛同していただける方は、ぜひ、この本の購入にご協力ください。心の底から、お願い申し上げます。
7月19日(木)までに、下の申し込み用紙と、代金1,470円を封筒に入れて、生徒が学校にもってきていただければと存じます。
呼びかけから始まって、後の処理や集計などは、生徒会の本部の役員が、引き受けてくれました。本当に、瑞江中って、すばらしいなと、思います。
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『そんな軽い命なら私にください』申し込み書
締め切り:7月19日(木)
『そんな軽い命なら私にください』を[
]冊、代金[ ]円
を添えて申し込みます。
年 組
生徒氏名
保護者氏名
教職員氏名
「 学 校 だ よ り 」 平成19年度 6月号
「早 起 き は 三 文 の 得」
校長 野口 直人
今年度、江戸川区の主要事業の中に、「生活リズムの向上に向けた取り組み」が新規に組み込まれました。そして、『生活リズム向上プロジェクトチーム』を設置し、学校で直接指導するわけにはいきませんが、“早寝、早起き、朝ごはん”をキャッチフレーズにして、生活リズムの向上に向けて取り組んでいくのです。昨年度から始まった『家庭学習推進運動』『家庭学習キャンペーン』とともに、そもそもは各ご家庭で、ご指導・実践していただかなくてはなりませんので、どうぞよろしくお願い申し上げます。学校でも、出来る限りのご協力はしたいと存じます。
5月14日(月)の朝礼でも、生徒たちに“早寝、早起き、朝ごはん”の話をしましたが、お子さんは、毎日、朝ごはんを食べているでしょうか。それも、よく噛んで食べられるほど、ゆっくり食べているでしょうか。ゆっくり食べるためには、早起きしなければいけません。早起きするためには、早寝しなければいけません。だから“早寝、早起き、朝ごはん”なんですね。もっとも、勉強するとか、趣味をするとか、意味あることをやって夜遅くなるのは、やむを得ないですが、意味もなく、だらだらと夜遅くまで起きているのがいけないんです。
「寝る子は育つ」という言葉がありますが、これもまた真実であり、寝ている時間に一番成長ホルモンが分泌されるからです。小学校高学年で、睡眠時間が8時間未満の子の割合は世界の中で日本が一番高く31%(欧米か!バシッ!! あっ、違った、 欧米は10%前後)、睡眠時間が10時間以上の子の割合は、日本はたったの4%(欧米は20~50%)と、日本は、世界一睡眠時間の少ない国なんです。しかし、睡眠時間を多くするために、遅く起きるのではなく、早く寝なければいけないのです。早く寝て、早く起きて睡眠時間をとるようにしたいものです。
なぜならば、「早起きは三文の得」だからです。
私たちには、体内時計という外界の影響を受けずに、睡眠と覚醒を繰り返す周期がありますが、これは25時間といわれています。しかし、地球上の1日の周期は、24時間で体内時計とは1時間のズレがあります。このズレを修正し、体内時計をゼロにリセットしてくれるのが朝の光なのです。
また、毎朝、大体同じ時間に起きて、朝食をしっかり食べるなどの社会的な生活習慣も、体内時計をリセットするうえで役立つのです。ご飯やパンの糖分やすぐエネルギーとなる消化のいい果物が、体温を上昇させ体を目覚めさせるとともに、一日のエネルギーの源になります。
税所弘さんの著書『朝型人間の成功哲学』(三笠書房)によると、早起きは、健康、前向きな性格、頭脳の活性化、気持ちのゆとりなど一石二鳥どころではない効果があるようです。ぜひ、早起きを励行しましょう。
ところで、「早起きは、三文の得」の『三文』とは、今のお金でいうといくらぐらいなのでしょう。30~100円ぐらいともいわれますが、品物によって価値は変化しているので、何ともいえません。もともと、金額の問題でもないでしょう。早起きして、朝食をしっかりとって、学校に遅刻しないだけでも、お金には代えられない、大きな“得”なのではないでしょうか。
いつか、機会があったら、早起きのあの手この手をお教え致しましょう。